『Casa BRUTUS』2026年9月号の「櫻井翔のケンチクを学ぶ旅。」は、いつもの連載を拡大した特別版。
今回、櫻井翔くんが訪れたのは、沖縄県本部町にある沖縄美ら海水族館です。
大きな水槽の中を、ゆったりと泳ぐジンベエザメ。頭上を通り過ぎるブラックマンタ。
水族館の建築を見学するだけでなく、そこで続けられている研究や、まだ多くの謎に包まれているサメの生態についても学ぶ旅になりました。
沖縄の海を再現した水族館
沖縄美ら海水族館が現在の建物で開館したのは、2002年。
設計を担当したのは、沖縄を代表する建築家・國場幸房さんです。
建物は、沖縄国際海洋博覧会の跡地に整備された海洋博公園の中にあります。
正面から見ると、とても力強く存在感のある建築。でも館内に入ると、見学する人は高い階から少しずつ下へと移動していきます。
浅瀬のサンゴ礁から黒潮、そして深海へ。
階を下りながら沖縄の海の奥深くへ潜っていくように、生きものと水槽が配置されているのです。
公式サイトでも、館内は次のような流れで紹介されています。
- 4階:沖縄の海との出会い
- 3階:サンゴ礁への旅
- 2階:黒潮への旅
- 1階:深海への旅
建物の動線そのものが、沖縄の海を体験する物語になっているのですね。
櫻井翔くんが見上げたブラックマンタ
誌面を開いて、まず目を奪われるのが、青い水槽の下に座ってブラックマンタを見上げる翔くんの写真です。
水の青と黒い衣装が重なり、静かな海の中にいるような一枚。
頭上を泳いでいるのは、全身が黒いブラックマンタの母親です。少し離れたところには、その子どもの姿も紹介されています。
水槽の下から生きものを観察できる「アクアルーム」では、マンタのお腹側や泳ぎ方を、普段とは違う角度から見ることができます。
大水槽を正面から見る迫力とは、また違う景色。
翔くんも、頭の上を通り過ぎる大きなマンタを、じっくりと見つめていました。
「黒潮の海」の大きさにびっくり
沖縄美ら海水族館を代表する展示が、大水槽「黒潮の海」です。
水槽の大きさは、幅35メートル、奥行き27メートル、深さ10メートル。容量は7,500立方メートルあります。
大きなアクリルパネルの向こうを、ジンベエザメやナンヨウマンタ、たくさんの回遊魚が泳いでいきます。
翔くんが水槽の前に立つと、そのスケールの大きさがよく分かりますね。
水槽を眺めているというより、本当に沖縄の海の中をのぞいているよう。
館内には水槽を正面から見られる専用シートもあり、座ってゆっくり眺めることができます。また、天井がアクリルパネルになったアクアルームや、水槽を上から観察できる「黒潮探検」も用意されています。
見る場所を変えると、同じ水槽でもまったく違う表情が楽しめそうです。
世界初のジンベエザメ繁殖を目指して
今回の旅で、もうひとつ大きく取り上げられていたのが、ジンベエザメの研究です。
沖縄美ら海水族館では、ジンベエザメの繁殖を目指した研究が続けられています。
誌面に登場するジンベエザメの「ジンタ」は、2026年3月で飼育31年を迎え、世界最長飼育記録を更新しています。
長期間飼育することで、成長や成熟、生殖に関するデータを積み重ねられるようになりました。
ジンベエザメは世界最大の魚として知られていますが、どこで交尾し、どこで子どもを産むのかなど、まだ分かっていないことが数多くあります。
水族館は生きものを展示するだけの場所ではありません。
飼育を通して生態を調べ、将来の保全へつなげていく研究施設でもあることが、今回の誌面から伝わってきました。
サメの歯は無限に生えてくるの?
後半には「サメ学」のページもあります。
紹介されているのは、素朴だけれど気になるサメの疑問です。
- サメの体は軟骨だけでできているの?
- 卵を産むの?赤ちゃんを産むの?
- 歯は無限に生えてくるの?
- 肌はどうしてザラザラしているの?
- 人を襲うサメは本当にいるの?
サメの歯は、ベルトコンベヤーのように後ろから次々と移動し、抜けた歯と入れ替わります。ただし、すべてのサメが同じ速さや仕組みで歯を交換するわけではありません。
また、サメには卵を産む種類だけでなく、母親のお腹の中で育った子どもを産む種類もいます。
卵の形もさまざま。誌面にはナヌカザメやネコザメの卵殻が掲載され、それぞれの形の違いがイラストで紹介されていました。
「サメ」とひとことで呼んでいますが、その生態は驚くほど多様なのですね。
20年ほど前の嵐のロケ以来
翔くんが沖縄美ら海水族館を訪れるのは、嵐のロケで来て以来、約20年ぶりだったそうです。
あの頃は、目の前に広がる大水槽をどんな気持ちで見ていたのでしょう。
そして今回は「ケンチクを学ぶ旅。」として、建物の構造や展示の工夫だけでなく、長い時間をかけて研究を続ける人たちの思いにも触れました。
水槽の前に静かに座り、ブラックマンタを見上げる翔くん。
ジンベエザメやマンタを見つめる表情からも、目の前の光景をただ楽しむだけではなく、その背景まで知ろうとしていることが伝わってきます。
世界初のジンベエザメ繁殖を目指す研究者たちの思いが詰まった水族館。
写真の美しさとともに、沖縄美ら海水族館をもう一度じっくり歩いてみたくなる特別版でした。
『Casa BRUTUS』2026年9月号について
『Casa BRUTUS』2026年9月号の特集は「もっと学べる!動物園と水族館」。
櫻井翔くんの「ケンチクを学ぶ旅。」特別版は、88ページから95ページまでの8ページにわたって掲載されています。
沖縄美ら海水族館の建築、ジンベエザメの繁殖研究、そしてサメの不思議まで、写真とイラストで楽しめる内容です。


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