『ひみつのドアーズ』オーストラリアの塩|海に囲まれた日本が、なぜ塩を輸入しているの?

世界で開け!ひみつのドアーズ テレビ・エンタメ

毎日の料理に欠かせない「塩」。

あまりにも身近なので、どこで、どうやって作られているのかなんて、普段はあまり考えません。

でも、2026年10月7日放送の『世界で開け!ひみつのドアーズ』を見ていると、いつもの塩の見え方がちょっと変わってきました。

今回の「ありがとうデリバリー」が向かったのは、オーストラリアの巨大塩田。

そこにあったのは、太陽と風を使って約3年もかける塩作りと、想像をはるかに超える巨大重機。

そして調べてみると、オーストラリアの塩と日本には、思っていた以上に深いつながりがありました。

海に囲まれた日本なのに、どうして塩を輸入するの?

まず不思議なのがここ。

日本は四方を海に囲まれています。

それなのに番組では、日本で使われる塩の多くを海外から輸入していると紹介されました。今回訪ねたのは、その重要な供給地となっているオーストラリアです。

「海なら日本にもたくさんあるのに、どうして?」

と思いますよね。

実は、日本で必要とされる塩は、私たちが料理に使うものだけではありません。

大量の塩がソーダ工業の原料として使われています。

塩から苛性ソーダなどが作られ、紙やガラス、プラスチック、洗剤など、さまざまなものへとつながっていきます。

つまり「日本は塩を大量に輸入している」と聞いても、スーパーに並ぶ食塩のほとんどが輸入品という意味ではありません。

ここは、今回の放送をきっかけに知ると面白いところです。

オーストラリアの塩作りは、太陽と風におまかせ

オーストラリアの塩田で驚いたのは、とにかくその広さ。

海水を広大な塩田へ取り込み、そこで活躍するのが、

太陽と風。

自然の力で水分を蒸発させながら、少しずつ海水を濃縮していきます。

しかも、海水を取り込んでから塩として収穫するまで、番組では約3年がかりと紹介されました。 NHKワールド・プレミアム

塩って、もっと短い時間でできるものだと思っていました。

海水を入れて、すぐに塩を取り出すわけではないんですね。

太陽が照らし、風が吹く。

その繰り返しの中で水分が蒸発し、少しずつ塩分濃度が上がっていきます。

急いで作るのではなく、自然の力を借りながら時間をかけて作る。

あれだけ大規模な塩作りなのに、基本にあるのはとてもシンプルな仕組みでした。

塩を取り出したあとに残る「にがり」

海水が濃縮されていくと、やがて塩の結晶ができます。

そして塩を取り出したあとに残る液体が**「にがり」**です。

にがりには塩化マグネシウムなどが多く含まれています。

「にがり」と聞けば、豆腐を固めるものとして知っている方も多いはず。

でも、

海水 → 濃縮 → 塩が結晶になる → 残った液体がにがり

と塩田での工程を見ると、「そういうものだったのか」と改めて納得します。

身近な塩とにがりが、同じ海水から生まれていることがよく分かります。

3年かけて作った塩を「リッピング」

ここから塩田の雰囲気がガラッと変わります。

自然の力に任せて約3年。

そんなゆっくりした塩作りだったのに、いざ収穫となると登場するのは巨大重機です。

まずグレーダーを使って行われていたのが、「リッピング」。

固まった塩の層を砕いて、収穫しやすい状態にしていきます。

広い塩田を巨大な機械が進んでいく光景。

私たちが「塩作り」という言葉から思い浮かべるものとは、かなり違います。

巨大ハーベスターが塩を吸い上げる!

さらに登場したのがハーベスター。

リッピングされた塩を、巨大なハーベスターがどんどん吸い上げていきます。

「塩を収穫する」という言葉が、本当にぴったり。

農作物を刈り取るように、広大な塩田から大量の塩を収穫していきます。

番組でも、巨大重機を使った豪快な収穫作業に相葉雅紀さんが大興奮していました。 そして、スケールの大きさはこれだけではありません。

トラック1台で、なんと100トン!

ハーベスターで収穫された塩を運ぶのは、大型トラック。

番組で紹介された積載量は、

一度に約100トン!

1kgの塩に換算したら、なんと10万袋分です。

100トンという数字だけではなかなか想像できませんが、「1kgの塩10万袋」と考えると、とんでもない量ですよね。

約3年かけて自然の力で作った塩を、最後は巨大重機で豪快に収穫し、100トン単位で運んでいく。

ゆっくり、ゆっくり作って、最後は豪快。

今回の塩作りで、特に印象に残ったところでした。

オーストラリアの巨大塩田と日本には深いつながりがあった

そして今回、塩の作り方と同じくらい興味深かったのが、日本との関係です。

番組では、オーストラリアの塩田誕生の背景に日本の高度経済成長があったことも紹介されました。

高度経済成長によって日本の産業が大きく発展すると、工業用として大量の塩が必要になります。

ところが日本は雨が多く、広大な土地を利用して太陽と風だけで大量の塩を作るには向いていません。

一方のオーストラリアには、広大な土地と乾燥した気候、強い日差しがあります。

日本で必要となる大量の塩。

そして塩作りに適したオーストラリアの自然環境。

遠く離れた二つの国が、「塩」でつながっていたんですね。

いつもの塩の向こう側に、こんな世界があった

料理をするとき、塩をひとつまみ。

そんなときに、

「この塩はどうやって作られたんだろう?」

なんて、ほとんど考えたことがありませんでした。

でも今回の『ひみつのドアーズ』で見たのは、想像していたものとはまったく違う塩作り。

海水を取り込み、太陽と風に任せて約3年。

塩が結晶になったら、グレーダーでリッピング。

巨大ハーベスターで吸い上げ、一度に約100トンをトラックで運ぶ。

そして、その巨大な塩田が発展した背景には、日本の産業とのつながりもありました。

塩は料理に使うだけではなく、私たちの暮らしを支えるさまざまなものの原料にもなっています。

「塩って、こんなふうに作られていたんだ」

あまりにも身近すぎて、その向こう側まで考えたことがなかった「塩」。

今回の「ありがとうデリバリー」は、普段は見えないところで日本の暮らしを支えてくれている人たちへ、改めて「ありがとう」を伝えたくなる旅でした。

今回の『世界で開け!ひみつのドアーズ』出演者

2026年10月7日放送「オーストラリア・塩生産者に“ありがとう”」の出演者はこちらです。 WEBザテレビジョン

  • 司会:相葉雅紀さん
  • 出演:井桁弘恵さん
  • ゲスト:山之内すずさん
  • 語り:木村昴さん

コメント

タイトルとURLをコピーしました