最近、体が少し重く感じたり、健康診断で「脂肪肝気味ですね」と言われたこと、ありませんか?
私もそんな一人でした。
食べる量は変わらないのに、なんとなく代謝が落ちて、体がスッキリしない…。
そんなときに出会ったのが「中医学(ちゅういがく)」です。
中医学では、脂肪肝や体脂肪の増加は「痰湿(たんしつ)」という“ため込み”の状態と考えます。
体の中の“湿”や“余分な脂”が、うまく排出されずに滞っているんですね。
その原因の多くは、「脾(ひ)」――つまり消化吸収の要が弱っていることにあります。
🍵 脾を元気にする、やさしい食事の工夫
脾は冷えに弱く、温かい・やさしい食事を好みます。
なので、まずは “温める・噛む・整える” を意識してみましょう。
🌿 朝は白湯からスタート
起きたての体に、やさしくスイッチを入れてくれます。内臓がじんわり温まり、代謝もアップ。
🥣 朝ごはんは温かく、軽めに
おすすめは「雑穀のおかゆ」や「根菜の味噌汁」。
少しのごま塩や梅干しを添えると、消化の助けになります。
🍲 お昼はエネルギーを補うメインの時間
鶏むね肉、豆腐、きのこ類、にんじんなどをバランスよく。
「五色(ごしき)=白・黒・赤・青・黄」を意識すると、自然と栄養のバランスも整います。
🌙 夜は“ためないごはん”を
夜遅くの食事は、肝に負担がかかりやすいので、できれば寝る3時間前までに。
おすすめは「白菜と生姜のスープ」や「豆腐とわかめの味噌汁」。
油分の少ない温かい料理で“巡る体”をサポートします。
🍋 香りで整える、食のリズム
食事のとき、香りも大切な“薬”になります。
ローズマリーや柑橘系のアロマを漂わせると、気の巡りが良くなって、食後の重だるさが和らぎますよ。
中医学でいう「香りは気を動かす」——ほんとうにその通りだなと感じます。
食べることは、自分をいたわること。
完璧に頑張るよりも、「今日もお味噌汁で温めよう」くらいの気持ちで続けるのが一番です。
体はちゃんと覚えていて、少しずつ軽やかに変わっていきます🍀
🍀 今日からできる3つの実践ポイント
1️⃣ 冷たいものを少し控えてみる
冷たい飲み物や生野菜ばかりだと、脾が冷えて代謝が落ちやすくなります。
温かいスープやお茶を選ぶだけでも、内臓の“温め力”がアップします。
2️⃣ 一口をゆっくり噛む
よく噛むことで、唾液の消化酵素がしっかり働き、脾が喜びます。
「噛む=食べる瞑想」と思うと、心も穏やかになりますよ。
3️⃣ 「満腹」より「七分目」
中医学では「過食」は“湿”を生む原因のひとつ。
七分目で“まだ食べられる”くらいで止めるのが、結果的にエネルギーがよく回るコツです。
🌸小さな意識の積み重ねが、体の中で“巡り”を作ります。
「頑張る」より「整える」つもりで、今日のごはんを味わってみましょう。
🪷締めの一言:
完璧じゃなくて大丈夫。
“今日の一杯の白湯”が、体を整える最初の一歩です。


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