ふと、どこからかカエルの声が聞こえてくるころ。
七十二候では、この時期を「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」といいます。
冬のあいだ静かに過ごしていたカエルたちが、
あたたかな空気とともに目を覚まし、鳴き始める頃。
静かな夜に響くその声は、
水辺の気配や土のぬくもりを感じさせてくれて、
季節がまた一歩進んだことを、そっと教えてくれるようです。
蛙始鳴とは?
蛙始鳴は、二十四節気の「立夏(りっか)」の初候にあたる七十二候です。
例年では5月上旬ごろ、春から初夏へと移り変わるタイミングに訪れます。
田んぼに水が入りはじめ、
水辺の環境が整うことで、カエルたちは活動を始めます。
カエルが鳴くのは、ただの“季節の音”ではなく、
実は「繁殖のサイン」。
命がめぐり、次の季節へとつながっていく、
そんな“いのちの動き”を感じる時期でもあります。
また昔の人にとって、カエルの声は
「田植えの準備が整った合図」ともされてきました。
つまり蛙始鳴は、
🌱 自然の循環
🌱 農のはじまり
🌱 命のリズム
を知らせてくれる、とても大切な季節のサインなのです。
音で感じる季節の変化
蛙始鳴の面白いところは、
「目ではなく、音で季節を感じる」こと。
春は花や色で感じることが多いですが、
この頃になると、
・カエルの声
・風に揺れる葉の音
・水の流れる音
といった“音の変化”が増えてきます。
忙しい毎日の中でも、
ふと耳をすませるだけで、
「あ、季節が進んでいるな」
そんな小さな気づきが、心をゆるめてくれることもあります。
この時期に起こりやすい体の変化
湿度や気圧の変化が少しずつ増えはじめるこの時期は、
東洋的にみると「水の影響」を受けやすいタイミングでもあります。
体の中に余分な水分がたまりやすくなり、
巡りがゆっくりになることで、
・なんとなく重だるい
・むくみやすい
・頭がぼんやりする
・呼吸が浅くなる
といった変化が出やすくなります。

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