スペインと聞いて、何を思い浮かべますか?
サグラダ・ファミリア、バルセロナ、フラメンコ、パエリア……。
私も「一度は行ってみたい国」というイメージが強かったのですが、8月19日放送のNHK『世界で開け!ひみつのドアーズ』を見て、ちょっと意外なスペインの顔を知りました。
スペインは、世界でも有数の長寿国。
番組では、2040年には日本を抜いて平均寿命世界一になるとも予測されているスペインで、高齢者へのアンケートなどをもとに健康長寿の秘けつを調査していました。
「長寿の秘けつ」と聞くと、つい「何を食べればいいの?」と思ってしまいます。
でも、今回見えてきたのはそれだけではありませんでした。
一緒に食べる。一緒に歩く。そして、いくつになっても生きがいを持つ。
スペインの元気なお年寄りたちを見ていると、長寿のヒントは毎日の暮らしそのものにあるのかもしれないと思えてきました。
長寿の秘密は「何を食べるか」だけじゃなかった
もちろん、食生活にはスペインらしい特徴がありました。
番組で紹介されたのは、野菜や魚、オリーブオイルなどを取り入れた地中海料理。
特にオリーブオイルは、スペインの食卓には欠かせない存在です。
さらに興味深かったのが「腸」。
発酵食品と食物繊維を組み合わせることや、特定のものばかりではなく、いろいろな食品を食べることも紹介されていました。
でも、私がそれ以上に気になったのが、
「供食」
という言葉でした。
「一緒に食べる」ことも長寿のヒント
供食とは、誰かと一緒に食事をすること。
スペインでは、ただ栄養をとるだけではなく、人と一緒に食卓を囲むことも大切にされていました。
考えてみれば、同じ料理でも一人でさっと済ませるのと、
「これ、おいしいね」
なんて話しながら誰かと食べるのとでは、食事の時間そのものが変わります。
健康長寿というと、栄養素やカロリー、体にいい食材に目が向きがちですが、誰と、どんなふうに食べるのかも大切なのですね。
運動も「みんなで散歩」
そして、もうひとつの長寿のヒントが運動。
ところが、これも特別なトレーニングではありません。
みんなで散歩すること。
一人で「健康のために歩かなきゃ」と頑張るのではなく、誰かと一緒に歩く。
話をしながら歩けば体を動かすことにもなり、人との交流にもなります。
ここで先ほどの「供食」とつながりました。
一緒に食べる。
一緒に歩く。
スペインの長寿を支えていたもののひとつは、人とのつながりなのかもしれません。
「生きがい」と「生涯現役」
さらに高齢者へのアンケートから見えてきたのが、生きがいでした。
番組の事前紹介でも、年齢を重ねても生きがいを持ち、前向きに生きる人々の姿が今回の大きなテーマとして紹介されていました。
印象に残ったのが、
生涯現役。
年齢を重ねたからといって、そこで人生が終わるわけではありません。
仕事だったり、家族だったり、友人との時間だったり、好きなことだったり。
「今日もこれをやりたい」
と思える何かがあること。
食事、運動、生きがい。
一つひとつはまったく別の話のようですが、番組を見ているうちに、だんだん一本につながって見えてきました。
相葉くんも食べた「パン・コン・トマテ」
そして、スペイン流の健康食として相葉くんが試食したのが、
パン・コン・トマテ。
相葉くんがこの料理を試食することは、放送前からNHKの番組紹介でも予告されていました。
パン・コン・トマテは、その名前の通りパンとトマトを使ったカタルーニャ地方で親しまれている料理。
今回の番組では、そこに鰯の水煮をのせていました。
パンにトマト、オリーブオイル、そして鰯。
なんだか急に、日本の食卓でも試してみたくなりませんか?
特別な健康食品を用意するのではなく、身近な食材を組み合わせて食べる。
今回紹介された「いろいろなものを食べる」という話にも通じるものがあります。
相葉くんが食べたパン・コン・トマテを家でも
トマトと鰯を用意したら、せっかくなのでスペイン産のオリーブオイルで作ってみるのも楽しそうです。

スペインの長寿から見えてきたもの
ここまで見てくると、
「オリーブオイルを食べれば長生きできる」
という単純な話ではなさそうです。
地中海料理を楽しみ、いろいろな食品を食べる。
誰かと食卓を囲む。
みんなで歩く。
そして、年齢を重ねても生きがいを持って暮らす。
食べること、動くこと、人とつながること、生きがいを持つこと。
それぞれが別々の健康法ではなく、普段の暮らしの中で自然につながっている。
そこが、今回のスペイン特集でいちばん面白いところでした。
そして後半は、サグラダ・ファミリアへ
健康長寿のお話から一転、番組後半の舞台はバルセロナ。
Hey! Say! JUMPの伊野尾慧くんが訪れたのは、
サグラダ・ファミリア。
2026年6月には「イエスの塔」が完成し、大きな節目を迎えました。今回の番組では建築を学んだ伊野尾さんが現地を訪ね、バルセロナ市民がサグラダ・ファミリアに抱く特別な思いにも迫りました。
相葉くんも放送前、「最初はうらやましいなと思いながら見ていた」と話していましたが、最後には感動的な場面もあったそうです。
私も最初は、
「伊野尾くん、サグラダ・ファミリアに行けていいなぁ」
という気持ちで見ていました。
ところが、ここでも心に残ったのは建物のすごさだけではありませんでした。
サグラダ・ファミリアと「家族のつながり」
番組で描かれていたのは、サグラダ・ファミリアと、そこに暮らす人々、そして家族とのつながり。
世界中から観光客が訪れる有名な建築物ですが、バルセロナで暮らす人たちにとっては、それだけではない存在なのですね。
長い年月をかけて建設されてきたサグラダ・ファミリア。
その時間の中には、そこに暮らしてきた人たちの人生もあり、家族の歴史もある。
建物だけを見ていたら気づかなかったスペインの人たちの思いに、伊野尾くんの旅を通して触れることができました。
「人とのつながり」がスペインのひみつなのかもしれない
ここまで見て、ふと気づきました。
前半と後半はまったく違うテーマだと思っていたのに、どこか似ています。
長寿の秘けつでは、
一緒に食べる。
一緒に歩く。
生きがいを持って暮らす。
そしてサグラダ・ファミリアでは、
家族や街の人々とのつながり。
今回の『ひみつのドアーズ』が見せてくれたスペインの魅力は、もしかしたら**「人とのつながり」**だったのかもしれません。
健康のために特別なことを始めなくても、
誰かとご飯を食べる。
一緒に歩く。
好きなことを続ける。
そんなことなら、今日からでも少し取り入れられそうです。
そして、いつかスペインを訪れることがあったら。
サグラダ・ファミリアを見るだけでなく、街を歩き、地元の料理を食べ、人々がどんなふうに毎日を楽しんでいるのかも感じてみたい。
相葉くんと一緒にスペインの「ひみつのドア」を開けてみたら、最初に思っていたよりずっと、私たちの毎日の暮らしに近いところに長寿のヒントがありました。
番組を見て、サグラダ・ファミリアへ行ってみたくなったら
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