『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~Season2』最終回。
今回のもぐもぐタイムに登場したのは、**「かんざらし」**でした。
「かんざらしって何?」
名前を聞いただけでは、どんな食べ物なのか想像しにくいですよね。
調べてみると、長崎県島原に伝わる、小さな白玉団子を甘い蜜でいただく郷土菓子でした。
しかも、材料はとてもシンプル。
今回は、かんざらしの由来から、家庭で実際に作れるレシピ、本場・島原からお取り寄せする方法までまとめます。
かんざらしとは?
かんざらしは、長崎県島原地方に古くから伝わる郷土菓子です。
白玉粉で作った小さなお団子をゆでて冷やし、砂糖などで作った蜜に浮かべていただきます。
島原は、街のいたるところから湧水が出る「水の都」。
昔ながらのかんざらしは、この島原の湧水で白玉団子を冷やして作られてきました。(農林水産省)
見た目はとても素朴。
でも、つるんとした小さな白玉と、やさしい甘さの蜜。
暑い日にもするっと食べられそうな涼しげな甘味です。
文化庁の**「100年フード」**にも、「島原名物かんざらし」として認定されています。(文化庁)
なぜ「かんざらし」という名前なの?
「寒ざらし」という名前には、その作り方の歴史が関係しています。
昔は、原料となるもち米を大寒のころに水にさらし、石臼で水びきして沈殿させ、乾燥させて米粉を作っていました。
この寒い時期に水にさらす工程から「寒ざらし」と呼ばれるようになったとされています。
また、島原では1792年の「島原大変」に伴う地殻変動の影響で各地に地下水が湧き出すようになり、その豊かな水を暮らしの中で利用してきました。
米粉の団子を湧水に保存することも、かつての生活の知恵だったそうです。
単なる白玉スイーツではなく、島原の水と暮らしから生まれた食べ物なんですね。
おうちで「かんざらし」を作ってみよう
ここからは実際に作ってみましょう。
農林水産省「うちの郷土料理」で紹介されている、長崎県栄養士会提供のレシピを基本にしています。(農林水産省)
材料(2人分)
白玉団子
- 白玉粉……60g
- 水……適量
シロップ
- ざらめ……50g
- 砂糖……9g
- 水……200ml
- 薄口しょうゆ……少々
- 塩……少々
「甘い蜜に薄口しょうゆ?」と思いますが、ほんの少し。
甘さの中にわずかな塩気を加えるのがポイントです。
1.最初にシロップを作る
鍋に、
ざらめ・砂糖・水・薄口しょうゆ・塩
を入れます。
火にかけて、ふつふつとしてきたら火を止めます。
砂糖類がきちんと溶けたら、そのまま冷ましておきましょう。
白玉を作る前にシロップを作っておけば、白玉ができるころには蜜も冷めています。
2.白玉粉に水を少しずつ加える
ボウルに白玉粉60gを入れます。
そこへ水を少しずつ加えながら、手でこねていきます。
ここで大切なのが、水を一度に入れないこと。
白玉粉は、少しの水分の違いで生地のやわらかさが変わります。
目安は、
「耳たぶくらいのやわらかさ」
です。
ポロポロしてまとまらなければ、ほんの少し水を追加。
反対に、手にべったりつくほどやわらかくなったら水分が多すぎます。
少しずつ調整するのが失敗しにくい作り方です。
3.小さな白玉に丸める
生地がまとまったら、小さくちぎって丸めます。
一般的な白玉よりも小さめに作るのが、かんざらしらしいところ。
文化庁も、かんざらしを「小さなしらたま団子」に特製シロップをかける食べ物として紹介しています。(文化庁)
大きさをなるべく揃えておくと、ゆで上がるタイミングも揃いやすくなります。
4.沸騰したお湯で白玉をゆでる
鍋にたっぷりのお湯を沸かします。
沸騰したら、丸めた白玉を入れます。
最初は鍋の底に沈んでいますが、火が通ってくると白玉が浮かんできます。
浮いてきてから、さらに1分間。
これが農林水産省のレシピで示されている目安です。(農林水産省)
5.冷水に取って冷やす
ゆで上がった白玉を網じゃくしなどですくい、すぐに冷水へ。
しっかり冷やします。
本場・島原では、ここに豊かな湧水文化が関わってきました。
家庭ではもちろん普通の冷水で大丈夫です。
6.冷たいシロップに白玉を浮かべる
器に冷ましたシロップを注ぎ、白玉を浮かべます。
これで、
島原名物「かんざらし」の完成です。
シロップが甘すぎると感じた場合は、水や氷を加えて好みの甘さに調整できます。(農林水産省)
暑い季節なら、器もしっかり冷やしておくとおいしそうですね。
蜂蜜を使ったかんざらしも
かんざらしの蜜は、お店や家庭によって違います。
農林水産省も、砂糖や蜂蜜で作った蜜をかけるのが基本で、蜜のレシピによって味わいはさまざまと紹介しています。(農林水産省)
文化庁の「100年フード」でも、蜂蜜や砂糖などを使った特製シロップとして紹介されています。(文化庁)
ですから、一度基本のレシピを作ったら、次は蜂蜜を使った蜜を試してみるのもよさそうです。
自分の家の「かんざらし」を作れるのも、シンプルなお菓子ならではですね。
本場のかんざらしを食べるなら「銀水」
島原のかんざらしを調べていると、必ずといっていいほど登場するのが**「銀水(ぎんすい)」**です。
銀水は、大正4年(1915年)に入江ギンさんが始めた元祖かんざらしのお店。
一度は閉店しましたが、約20年の時を経て復活。現在は島原市の指定管理のもと、株式会社玉乃舎が運営しています。
お店のすぐそばには「浜の川湧水」。
島原の水と一緒に歩んできたかんざらしを味わえる場所です。
現在、銀水のかんざらしは1杯600円。テイクアウトも600円で、持ち帰りの場合は3~4時間以内に食べるよう案内されています。
島原まで行けなくても、かんざらしはお取り寄せできる
「長崎まで行くのは難しいけれど、本場のかんざらしを食べてみたい」
そんなときは、お取り寄せという方法もあります。
銀水の公式サイトでは、かんざらしをオンラインショップでも購入できると案内されています。
銀水を現在運営している株式会社玉乃舎の商品なので、本場・島原の味を自宅で楽しみたいときの候補になります。
お取り寄せの場合は価格や内容量、送料、在庫状況が変わることがありますので、購入時にオンラインショップで最新情報を確認してください。
作ってみる?それとも本場の味をお取り寄せ?
かんざらしは、白玉粉があれば家庭でも作りやすい郷土菓子です。
小さな白玉をころころ丸めて、冷たい蜜に浮かべる。
まずは家庭で作ってみるのもよし。
「本場ではどんな味なんだろう?」と思ったら、島原のかんざらしをお取り寄せして食べ比べてみるのも楽しそうです。
『大追跡』最終回のもぐもぐタイムから知った**「かんざらし」**。
今度は画面の中だけでなく、自分のテーブルでも味わってみたいですね。



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