翔くんのニュースで、初めて知りました。
「国連UNHCR協会」って、何をしているところなの?
2026年10月15日、櫻井翔さんが、協会の「国連難民報道ディレクター」に就任したと発表されました。
現地に行って取材することはわかったけれど、そもそも、どんな団体なのでしょう。
私も名前を聞いただけではよくわからなかったので、まずはそこから調べてみました。
国連UNHCR協会は、日本で難民支援を呼びかける団体
国連UNHCR協会は、日本で難民支援への寄付を募り、現地の状況を伝えている認定NPO法人です。
設立は2000年。国連の難民支援機関「UNHCR」の、日本における公式支援窓口を担っています。
少しややこしいのが、「UNHCR」と「国連UNHCR協会」という似た名前。役割を並べると、違いが見えてきます。
| 名前 | どんな組織? | 主な役割 |
|---|---|---|
| UNHCR(ユーエヌエイチシーアール) | 国連難民高等弁務官事務所という国連の機関 | 難民などを保護し、世界各地で生活の立て直しを支援する |
| 国連UNHCR協会 | 日本の認定NPO法人 | 日本の個人や企業に支援を呼びかけ、寄付や広報を通じてUNHCRの活動を支える |
日本の協会は、スイス・ジュネーブのUNHCR本部や、UNHCR駐日事務所と連携して活動しています。
「難民」とは、どんな人たち?
難民とは、迫害や紛争などによって命や安全が脅かされ、国境を越えて避難し、国際的な保護を必要としている人たちのことです。
難民条約では、人種、宗教、国籍、政治的意見、特定の社会集団に属することを理由に、迫害を受けるおそれがあることなどが定義に含まれます。
一方、家を追われても国境を越えず、自分の国の中で避難している人は「国内避難民」。避難している場所によって、呼び方も異なるのです。
「難民」と聞くと遠い世界の話に感じますが、もともとは仕事に行ったり、学校に通ったり、家族と暮らしていた人たち。そこから、避難せざるを得なくなっています。
UNHCRは、現地でどんな支援をしているの?
避難した人が、安全に過ごせる場所を確保する
家を離れて逃れてきた人には、まず雨風をしのぐ場所や、水、食料、医療などが必要です。
UNHCRは各国政府や支援団体と協力し、こうした緊急時の援助を行っています。
難民支援というと、キャンプに並ぶテントを思い浮かべるかもしれません。
ただ、避難先はキャンプだけではなく、町の中で暮らしている人もいます。UNHCRの支援は、都市部や国境地帯などでも行われています。
避難先で、権利や身の安全を守る
住む場所や食べ物があれば、それで安心できるわけでもありません。
避難先で暴力や虐待の被害に遭わないこと、必要な保護を受けられることも欠かせないもの。
UNHCRは、難民の方々の権利が守られるよう各国に働きかけ、法的な支援や、暴力から身を守るための活動にも取り組んでいます。
子どもの学校や、大人の仕事につながる支援をする
避難生活が長くなれば、子どもの通学や、大人が働いて生活を支えることも課題になります。
そのため、学校教育や、仕事に就くための支援も行われています。
避難直後の命と生活を守る援助に加えて、その先の暮らしを続けていくための支援も必要なのですね。
故郷に帰る、その土地で暮らす。その先も支える
故郷へ安全に帰れるようになった場合には、本人の意思による帰還を支援します。
帰ることが難しければ、避難先の国で生活を築いたり、別の受け入れ国へ移り住んだりする道も。その別の国への移住を「第三国定住」と呼びます。
UNHCRは、こうした方法を通じて、一人ひとりが安心して暮らせる道を探しています。
日本の国連UNHCR協会は、具体的に何をしているの?
日本の協会が担っているのは、主に「寄付を募ること」と「現状を伝えること」です。
個人や企業に寄付を呼びかける
街頭や商業施設、イベント会場などで難民の現状を説明し、支援への協力を呼びかけています。
毎月一定額を寄付する「国連難民サポーター」の案内や、企業と連携した募金活動なども、その一つです。
寄付は、協会の広報・募金活動などに必要な費用を除き、UNHCR本部へ送られ、世界各地の難民支援に役立てられます。
生活に必要な物資の準備や、教育、自立のための支援など、使い道はさまざま。継続的な寄付は、長く続ける必要のある活動も支えています。
難民の暮らしや、支援の必要性を伝える
どこで、何が起きているのか。
避難した人たちは、今、どんな暮らしをしているのか。
協会は、こうした現状を日本でも伝えています。支援するかどうかを考えるにも、まず、何が起きているのかを知るところからですよね。
今回の翔くんの活動も、この「伝えること」に関わっています。
翔くんの「国連難民報道ディレクター」とは?
翔くんが担うのは、世界各地のUNHCRの活動地域などを訪れ、難民の方々や、支援に携わる人たちを取材する役割です。
自分で現地へ行き、人に会い、話を聞く。聞いてきた言葉や暮らしの様子を、映像や写真で届けます。
就任先は、日本でUNHCRの活動を支える「国連UNHCR協会」です。
その活動を進めるのが、「Ray of Hope」というプロジェクト。
2026年から3年間、これまで一緒に仕事をしてきた2人のスタッフと取り組むと、公式メッセージで説明されています。
また、渡航・撮影・編集など、このプロジェクトの活動に必要な費用については、外部からの支援を募らないと発表されています。
最初の訪問先は、シリア難民が暮らすヨルダン
翔くんは2026年8月末、ヨルダンを訪れています。
取材先は、首都アンマンのUNHCR難民登録センターやシリア難民の家庭、ザータリ難民キャンプなど。現地の暮らしを見て、人々の声を聞いたと報じられました。
公式メッセージで触れていたのが、故郷へ帰ることの難しさです。
シリアへ戻る人が増える一方で、家や仕事がないために帰れない人もいる。10年以上にわたる避難生活の中で、ヨルダンに生活の土台を築いた人もいるそうです。
翔くんは、ヨルダンで生まれ、シリアに行ったことのない子どもたちについても、公式メッセージで触れています。
故郷に戻れても、住む家や仕事がなければ、その後どう暮らしていくのか。長く暮らした避難先を離れることも、簡単には決められませんね。
「Ray of Hope」の活動は、どこで見られる?
「Ray of Hope」には、公式サイトと公式YouTube、Instagramが用意されています。
公式サイトや協会のお知らせから、公式YouTube・Instagramへ進めます。
私も、翔くんのニュースがなければ、国連UNHCR協会が何をしている団体なのか、知らないままだったかもしれません。
知るきっかけをもらったので、これから公開される映像も見てみたいと思っています。

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