『ひみつのドアーズ』ギリシャ・イカリア島|長寿の秘けつは「自由に生きる」こと?

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「長寿の島」と聞くと、どんな暮らしを想像しますか?

体にいいものを食べて、毎日運動をして、健康管理もしっかりして……。

ところが『世界で開け!ひみつのドアーズ』で紹介されたギリシャ・イカリア島の人たちを見ていると、少し違う印象を受けました。

ハーブティーを飲む。
いつもの日課を続ける。
海で泳ぐ。
自分たちで育てたものを食べる。

そして、恋をする。みんなで踊る。新しいことにも挑戦する。

そこにあったのは「長生きするために頑張る」という暮らしではなく、いくつになっても人生を楽しむ暮らしでした。

ギリシャ・イカリア島は「長寿の島」

イカリア島は、エーゲ海東部に浮かぶギリシャの島。

長寿者が多い地域として知られ、実際に90歳以上の住民を対象とした研究も行われています。(Visit Ikaria)

興味深いのは、長寿の理由が一つではないこと。

食生活だけではなく、日常的に体を動かすこと、人との交流、家族や地域とのつながりなど、暮らし全体にいくつもの特徴が見られます。90歳以上を対象とした研究では、約78%が毎日誰かと交流し、約72%が中程度以上の身体活動を行っていました。(PubMed Central (PMC))

番組で紹介された「健康長寿の秘けつ」を見ていくと、その暮らしぶりが少しずつ見えてきました。

ハーブティーを飲む、いつもの日課を続ける

まず印象に残ったのが、毎日の暮らしを大きく変えないこと。

ハーブティーを飲み、決まった日課を続ける。

特別な健康法を一生懸命取り入れるというより、それがいつもの生活になっています。

健康のために何か特別なことを始めて、頑張って、続かなくなってしまう。

そんな経験は私にもあります。

でもイカリア島の暮らしを見ていると、大切なのは「すごい健康法」より、自分に合った小さな習慣を毎日続けることなのかもしれないと思えてきます。

海で泳ぐことも暮らしの一部

そして、海で泳ぐ。

これも「今日は運動しなくちゃ」というより、島で暮らす人たちの日常の中に自然に体を動かす機会があるように見えました。

実際、イカリア島の90歳以上を調べた研究では、約80%に島の海で泳いだ経験があり、泳ぐのをやめた平均年齢は約75歳でした。(PubMed Central (PMC))

歩く、畑仕事をする、泳ぐ。

「運動する時間」をわざわざ作らなくても、暮らしているだけで体を動かす。

これも長寿の島の大きな特徴なのでしょう。

自給自足の食生活と「イエミスタ」

もちろん、食事も気になります。

番組で紹介されたのは、畑などで採れたものを生かした自給自足の食生活。

その中で登場したのが、ギリシャの家庭料理**「イエミスタ(ゲミスタ)」**です。

トマトやピーマンなどの野菜をくり抜き、中に米や玉ねぎ、ハーブなどを詰め、オリーブオイルとともに焼いて作る料理です。

自分たちの身近にある食材を使い、季節のものを食べる。

ただし、「イカリア島の人が長生きなのは地中海食だから」と単純には言えないようです。

90歳以上を対象とした研究でも、家族の結びつき、社会的交流、身体活動の高さが目立つ一方、地中海食との関係については、さらに研究が必要とされています。(MDPI)

食べ物一つではなく、食べ方も、動き方も、人との付き合い方も含めた暮らし全体を見る必要がありそうです。

いくつになっても「恋する気持ち」

そして、今回とても印象に残ったのが、

恋する気持ち。

長寿の秘けつとして「恋」が出てくるなんて、ちょっと意外でした。

でも、考えてみれば素敵なことですよね。

何歳になったから、もうこれはしない。

年齢を理由に、自分の気持ちにふたをする。

そんなふうに人生を小さくしていくのではなく、いくつになっても誰かを好きになったり、ときめいたりする。

「若くいなければ」と頑張るのではなく、心が動き続けていること

イカリア島の長寿者を見ていると、体の健康だけではない「元気」が見えてくるようでした。

老若男女が一緒に踊る「パニギリ」

イカリア島には、**「パニギリ」**と呼ばれる伝統的なお祭りがあります。

料理や地元のワインを囲み、音楽を楽しみ、みんなで踊る。

そこには若い人だけでなく、高齢者も子どももいます。

島の公式観光情報によれば、パニギリでは「イカリオティコス」と呼ばれる伝統舞踊を、若者、高齢者、子どもが一緒になって輪になって踊ります。地域の人たちが協力して運営し、その収益が地域活動や慈善目的に使われることもあります。(Visit Ikaria)

これも単なる「運動」と考えると、少し違う気がします。

踊るから体を動かす。

人と会うから話をする。

世代が違っても一緒に笑う。

そして、自分も地域の一員としてそこにいる。

実際、90歳以上を対象とした研究では62%がパニギリに参加し、92%以上がパニギリについて肯定的に答えています。(PubMed Central (PMC))

人とのつながりそのものが、暮らしの中にある。

スペインの長寿の秘けつでも感じたことですが、ここはやはり大きなポイントなのかもしれません。

何歳になってもチャレンジする

もう一つ、番組で紹介されたのが**「チャレンジ精神を持ち続ける」**こと。

年齢を重ねるほど、

「もう無理だから」

「今さら始めても」

と思ってしまうことがあります。

でも、新しいことをやってみる。

知らないことに興味を持つ。

できるかどうかわからなくても挑戦してみる。

それは体を若くする魔法ではありません。

けれど、「まだやってみたいことがある」という気持ちは、人生を前へ進ませてくれるように思います。

イカリア島で見つけた「自由に感じて生きる」

ハーブティーを飲む。

いつもの日課を続ける。

泳ぐ。

自分たちで育てたものを食べる。

恋をする。

みんなで踊る。

新しいことに挑戦する。

一つひとつを見ると、特別な健康法ではありません。

むしろ今回いちばん心に残ったのは、番組で伝えられた、

「自由に感じて生きる」

という生き方でした。

健康のために「あれをしなければ」「これはやめなければ」と自分を縛るのではなく、自分の暮らしを楽しむ。

人とつながり、体を動かし、おいしく食べ、恋をして、新しいことにも興味を持つ。

「長生きするために、どう生きるか」ではなく、
「いくつになっても人生を楽しむために、どう生きるか」。

『ひみつのドアーズ』で訪ねたイカリア島で見つけた長寿の秘けつは、そんな問いだったのかもしれません。

スペインを訪ねた『ひみつのドアーズ』でも、「みんなで食べる」「みんなで散歩する」「生きがいを持つ」など、人とのつながりが長寿の秘けつとして紹介されていました。

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