雨のあと、ふと地面を見ると、
みみずが出ていることがあります。
七十二候では、この時期を
「蚯蚓出(みみずいずる)」といいます。
少し驚くこともありますが、
土の中で静かに動いていたものが、外に出てくる季節。
それは、自然の“巡り”が動き始めているサインなのかもしれません。
5月後半は、気温も湿度も少しずつ上がり、
体の中にも“ため込みやすさ”が出やすいころ。
なんとなく重たい。
朝からすっきりしない。
やる気が出ない。
そんな感覚が出てくる方もいるかもしれません。
今日は、「蚯蚓出」のころに感じやすい不調と、
無理なくできる整え方について、やさしくお話してみたいと思います。
蚯蚓出とは?
「蚯蚓出」は、立夏の末頃の七十二候です。
気温が上がり、雨も増え始めるころ。
土がやわらかく湿り、みみずたちが地上へ出てきます。
みみずは、土を耕し、空気を通し、
自然の循環を助ける大切な存在。
見えない場所で、静かに“巡り”を整えてくれているのです。
自然界では、外へ向かう動きが少しずつ強くなり、
植物もぐんぐん育ち始めます。
私たちの体もまた、季節の影響を受けながら、
内側の流れが変化していく時期なのかもしれません。
この時期に起こりやすい体の変化
このころは、湿度や気温差の影響で、
体の巡りが滞りやすくなります。
特に感じやすいのは、
- 体が重だるい
- むくみやすい
- 胃腸がすっきりしない
- 頭がぼんやりする
- やる気が出にくい
- 朝から疲れている感じがする
といった、“湿気に引っぱられるような不調”。
東洋医学では、湿気は「重く停滞しやすい性質」があると考えられています。
そのため、体の中にも
「なんとなく流れない感じ」が出やすい季節。
頑張っているのに動けない。
気合いでどうにかしようとしても、余計に疲れてしまう。
そんな時期は、無理に元気を出そうとするより、
“少し流れを助ける”くらいの意識がちょうどいいのかもしれません
やさしい整え方|巡りを促す暮らし
軽く体を動かす
激しい運動ではなく、
“固まったものをゆるめる”くらいがちょうど良い時期です。
- ストレッチポール
- ゆっくり肩を回す
- 朝の軽い散歩
- 深呼吸しながら伸びをする
それだけでも、巡りが変わってきます。
特に、「息を吐く」ことを意識すると、
体の中の重たさが少し抜けやすくなります。
温かいものを取り入れる
気温が上がると、冷たい飲み物を選びたくなりますが、
この時期こそ“内側を冷やしすぎない”ことが大切。
- 白湯
- ハーブティー
- 温かい汁物
などを少し取り入れるだけでも、
胃腸がほっと落ち着きやすくなります。
「温める」というより、
“巡りやすい状態を作る”イメージです。
ため込まない時間を作る
この季節は、心の中にも“湿気”がたまりやすい時期。
考えすぎたり、抱え込みすぎたりすると、
さらに重だるさにつながることがあります。
- 空を見上げる
- 少しぼーっとする
- 香りを嗅ぎながら深呼吸する
- 「今日はここまで」で終わりにする
そんな小さな余白も、
大切な巡りの時間です。
香りのサポート
🌿グレープフルーツ
気持ちを軽やかにし、
重たい空気をリセットしたい時に。
朝のぼんやり感や、気分の停滞感にも。
🌿ジュニパー
すっきり流したい時の代表的な香り。
重だるさや、ため込み感が気になる時に、
深呼吸と一緒に取り入れると心地よく感じることがあります。
ティッシュやアロマストーンに1滴でも十分。
“頑張るため”ではなく、
“流れを助けるため”の香りとして取り入れるのがおすすめです。
まとめ
自然も、体も、
少しずつ“外へ出す”方向へ向かう季節。
だからこそ、
無理に頑張りすぎなくても大丈夫。
少し伸びをする。
少し温かいものを飲む。
少し深呼吸をする。
そんな小さな積み重ねが、
巡りを整えるやさしい時間になるのかもしれません。
「蚯蚓出」のころ。
土の中の静かな動きを感じながら、
自分の体の声にも、少し耳を傾けてみませんか。

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